「皇室御献上の浜」とは?

 

6年連続で、矢本支所から「皇室御献上のり」が作られています

 

宮城県漁協矢本支所の大曲浜は、毎年行われる厳選された海苔の品評会において、優勝・準優勝をこれまで数多く受賞し、震災の2011年まで6年連続で皇室へのご献上を果たし、上質な海苔の産地として有名な浜です。

 

こうした経緯からここ大曲浜は「皇室御献上の浜」として、知られています

 

※これまでの受賞履歴

第39回 優勝   津田 政勝さん(津田千家穂さんのお父さん)

第50回 準優勝  雫石 泰勝さん

第54回 準優勝  津田 千家穂さん

第56回 準優勝  相澤 太さん

第58回 優勝   津田 誠さん(引退)

     準優勝  津田 千家穂さん

第59回 優勝   三浦 一郎さん

第60回 準優勝  津田 誠さん(引退)

第61回 優勝   相澤 太さん

第62回 優勝   相澤 武一さん

第63回 優勝   津田 千家穂さん

第68回 準優勝  三浦 一郎さん

 

写真は、2010年度の優勝者の津田千家穂さん。

手に持っているのは、去年のトロフィー。津波の後日、泥の中から奇跡的に見つかりました。「海苔を作れってコトなんだな」と感じたそうです。

 

被災の爪痕はここにも。

 

掲げられていたキレイな、ブルーの「皇室御献上の浜」の看板は、大津波により無惨な姿に変わり果ててしまいました。

大曲浜の海苔養殖の特徴

その1「手をかけてでも、良いものを作る」 

 海苔の養殖は一般的には、二期作(1シーズンで網を設置するのを2回)で作られますが、ここ大曲浜の海苔は手間をかけてでも三期作(1シーズン3回)を採用しています。

 海苔は、その網で採れる最初の海苔を一番摘みといい、以降二番摘み、三番摘みと収穫されていきます。摘み取る回数が増える毎に海苔は徐々に表面の細胞壁が厚くなり、海苔の風味自体は変わらないものの、ガサガサと固い海苔へと変わっていきます。

 二期作に比べ、当然三期作の方が摘み取る回数が少ない分、常に大曲浜の海苔は柔らかく、口溶けが非常に良いとされています。

 

 

その2「生産者の腕次第」

 1人の海苔の網は18メートルx1.2メートル。その網6枚が1セットになった棚が、矢本では1人100棚と決まっています。つまり、網の面積としては全員同じ。

また、養殖する海上に関しても、輪番制を採用し毎年違う場所を受け持つ仕組みです。

 つまり、生産者によって多かったり少なかったり、養殖場の場所の善し悪しではなく、このシステムの平等性が生産者同士の競争・工夫を産み出し、大曲浜の海苔の評判が高まっています。

海苔収穫の模様